病院に足を運びにくい世の中だからこそ、医師の在り方もきっと変わっていく。「SOKUYAKU」でのオンライン診療に期待することとは?

ならしのファミリークリニック|長谷川 浩 院長
2021.5.17

自宅での療養生活や、寝たきりの患者様に対して、訪問診療を行っている、ならしのファミリークリニック。

院長を務める長谷川浩先生は、20年もの間、大学病院で医療活動に従事した、ベテラン医師だ。

長谷川先生は、病院に行って診断を受けるというこれまでの画一的な診断の在り方に疑問を感じ、「SOKUYAKU」によるオンライン診療を始めた。

そこで私たちは、長谷川先生に、訪問診療の実態や、「SOKUYAKU」に期待することなどについて、お話を伺った。

▼目次

本格的な診察の前に、気軽に受けられるオンライン診療を設けたいと思い「SOKUYAKU」を導入

対面診療の経験があれば、「SOKUYAKU」ですぐにオンライン診療実施可能



本格的な診察の前に、気軽に受けられるオンライン診療を設けたいと思い「SOKUYAKU」を導入

ー「SOKUYAKU」を導入された背景を教えていただけますか?

「SOKUYAKU」でのオンライン診療であれば、患者様がもっと気軽に相談できるようになるのではと考えたからです。

例えば、私が行っている訪問診療の患者様には、難病で、人工呼吸器をつけて生活されている方もいらっしゃるのですが、ご家族が不安に思っている時に「訪問しないまでも、診てほしい」という段階があるかもしれません。

あるいは、若い方が、ちょっとした体調不良でも、相談してくれるようになるという期待もあります。

基本的に若い方は、少々の体調不良では、病院に行きませんが、その「ちょっとした体調不良」の中に、大きな病気につながる原因が、潜んでいることもあります。

「SOKUYAKU」を使うことで、早めに相談してくれるようになれば、そうした大きな病気を未然に防ぐことができるのではと考えました。

ーそのような期待を込めて、「SOKUYAKU」でのオンライン診療を取り入れられたわけですね

そうですね。「SOKUYAKU」が、患者にとって一つの選択肢として普及していってほしいと思っています。

診療というと、基本的に、対面して、話を聞いて、気配を察知し、お腹を触り、音を聞くなどして行うものではありますが、今の時代はなかなかそうもいきません。

皆が皆、必要な病態でもありませんしね。

ところが、国が、診療せずに薬を処方することを非常に嫌っていたことや、医師会も、患者様がクリニックに来なくなるからと、診療の敷居を高くしていたこともあり、診療の形が、なかなか変化しませんでした。

それが、コロナウイルスの登場で、状況が変化したように感じています。

ー直接の診療にこだわったのには、精度の懸念もあったのは?

そうですね。

ただ、こういう症状の場合は、この治療が良い、というように、パターン化できる場合もあるのです。

私も、大学病院で20年間勤務した身ですので、診察をせずに薬を処方することに対する懸念は理解できます。

しかし、同時に、それだけではないとも感じています。

もちろん、本当に具合が悪い場合は、救急対応なども必要になりますが、軽い体調不良であれば、まずは「SOKUYAKU」を使ったオンライン診療という形態の方が、気軽に相談できるというメリットもあります。

ー「SOKUYAKU」にはどのようなことを期待されていますか?

今よりも、気軽に相談してもらえるようになると嬉しいです。

先ほどもお話しした通り、若い方は、少々の体調不良で通院しませんので、病気の発見が遅れる危険性があります。

「SOKUYAKU」でのオンライン診療を取り入れることで、そのような方々が、気軽に相談してくださるようになれば、病気を防ぐことができるのではと考えています。

また、同時に、正しい知識を伝えていくこともできるのではと期待しています。

今の時代、インターネットを使えば、情報がいくらでも手に入るのですが、その断片的な情報を理解して、ご自身に役立てるには、専門知識が必要だと感じています。

例えば、特別な病気をお持ちの母親のお子様は、その病気にすごく詳しく、医師に対して、ご自身の見解を述べられる方もいらっしゃいます。

しかし、病状を正確に把握するには、やはり、総合的な知見を有した医師による診療が欠かせません。

情報が手に入りやすい世の中だからこそ、誤った対処をしてしまう患者様も増えるのではないかと考えています。

ですので、オンラインで気軽にご相談いただけるようにすることで、正しい医療知識をお伝えしていけるのではないかと期待しています。


対面診療の経験があれば、「SOKUYAKU」ですぐにオンライン診療実施可能

ーオンライン診療を始めるうえで、懸念点はありましたか?

懸念は、特にありませんでした。「SOKUYAKU」は、導入時のサポートや日々のフォローアップも手厚いので、実際に患者様から予約のご連絡が入った際にもしっかり通知してくれますので、オペレーション部分でも不安はありません。

私の場合は、今までの対面診療で培ってきた考え方や、診療の勘所がそれなりにありますので、そこさえ押さえていれば、オンラインでも、診療を大きく誤ることはないと思っておりますし、これからオンライン診療を実施していきたい方でも「SOKUYAKU」であれば安心だと思いますね。

もちろん、オンライン診療だけでは完結しません。

オンライン診療で「危ない」と判断すれば、対面での診療が必要です。

それでも、「わざわざ病院に行って診察を受けるのが面倒」という理由から、大きな病気の原因を見過ごすことは、防げます。

本格的な診療の前の相談相手。

そのような形で、病気に対する正しい考え方を伝えることで、患者さんの健康維持ができればと思っております。

ー「SOKUYAKU」でオンライン診療をやると決まった時の、院内スタッフ様の反応はいかがでしたか?

難しいハードルがあるわけではありませんので、皆さん好意的でした。

医者は私一人なので、対応できる患者様も増えていくのではと期待しています。

ー最後に、「SOKUYAKU」の今後に期待することについて教えてください。

「SOKUYAKU」をもっと世の中に広めていただきたいと思っています。

コロナによって、あらゆる企業がテレワークに移行していっています。

病院そして医師の在り方も、そうした時代の流れやニーズに合わせて、変わっていくべきでしょうね。

病院に足を運びにくいこのご時世の中でも、大病を未然に防ぐことができるように。

患者様だけでなく、医師にとっても、オンライン診療が当たり前のように認知されていってほしいと思います。




ー貴重なお話し、ありがとうございました。